ヒアリングループ視聴
ヒアリングループシステムによる視聴
場所:富山県美術館
日時:2019年11月16日(土曜)午後1時から2時30分
富山県美術館の3階ホールでは、企画展にあわせたトークイベントや上映会を開催するほか、体の動きで光のアートを創りだす「インタラクティブアート」を体験できます。その3階ホールではヒアリングループシステムも導入しているとのことで、友の会で視聴してきました。要約筆記者や人工内耳の方を含めて8名で参加。
館長さんをはじめ、富山県文化振興課の方から説明を受けました。
視聴者は補聴器に「T」または「MT」のスイッチがあるものに切り替え、スイッチがないものや、補聴器を利用されない方には受信機を借りて視聴しました。
受信する音情報は同時に2種類あり、①マイクからの音声、②音楽CDからの音情報、美術館側で設定されていました。
視聴者の感想
・ホール内では場所によりわずかに受信の弱い箇所がある。
・館内の音情報がホール内では受信できない。
・マイクからの音声は男性、女性とで受信する側で聞き取りやすさが異なる。
要望したこと その1
・ループの表示について、東京国立博物館を参照にしてはどうか。
→難しいとの回答。
要望したこと その2
・富山県美術館のバリアフリー情報の説明文にヒアリングループの記述を追記できないか。
→数日後、富山県美術館ホームページの「その他の館内設備-バリアフリー情報」で修正済
ヒアリングループ
音声信号を電気信号に変えてループアンテナで誘導磁界を発生させて聞くもので、ループアンテナのある設備と磁気コイル付きの補聴器や人工内耳などが必要になります。
補聴器や人工内耳の「Tモード」、あるいは専用受信機で、音源の音が直接耳に届くので雑音や余計な残響音が入らないため聞き取りやすくなります。
補聴器などの「T」と「MT」の機能
「T」はテレコイルといわれる機能です。「M」は通常使用しているマイク機能です。
「T」にすると補聴器の「M」マイク機能が停止し、磁気ループを通した音だけが聞こえるようになり、周囲の音は聞こえなくなります。
「MT」はマイク機能と磁気ループの両方の音が聞こえます。
QRコードで作品説明
常設展示室(富山県美術館所有)にある主要な作品にはそれぞれQRコードが表示されており、スマートホンで読み取ることにより、作品の詳しい説明を見ることができました。また、音声による説明をスマートホンにイヤホンを取り付けることで聞くことができるとの説明も受けました。