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KNB放送が追加取材と放映

2018年6月20日、夕方のニュース番組で、友の会事務局の西田さんがKNB放送(テレビ)から、先日の設立総会に引続き取材を受け模様が「中途失聴者・難聴者への理解を」と題して放映された。感音性難聴についてイラスト入りで簡単に紹介され、「聞こえ」の問題について触れられていた。

以下、KNBニュース2018/06/20より抜粋

中途失聴・難聴をご存知でしょうか。
大人になってからなど言葉を身につけたあとに耳が聞こえなくなったり聞こえにくくなったりすることです。
この中途失聴・難聴者によるNPO法人が先週末、富山市で設立されました。
普段の生活で、どんな問題を抱えているのか、助田記者がお伝えします。
今月16日。富山市で、「富山中途失聴者・難聴者友の会」の設立大会が開かれ、11人が参加しました。
会議の内容は、要約した文章で映し出されます。
先天的あるいは言葉を身につける前から聴覚障害がある「ろう者」と異なるのは、コミュニケーションの主な手段が手話ではなくこうした要約筆記や筆談である点です。
「富山県聴覚障碍者協会、センターっていうのはあるんですけど、そこでは使われている主な言語は手話なんです手話を中心とした集まりの中でそのグループの中でも難聴者はマイノリティなんです」
NPO設立の中心となった富山市の造形作家、西田勤さん(64)です。
西田さんは幼いころは右耳が重度、左耳は軽い難聴で、音を聞くことはできました。
しかし左耳の難聴は徐々に進行し、近年は重度の難聴になりました。
インタビューはわずかに聞こえる左側に私が座り、筆談を交えて行いました。
「例えば「おはようございます」って言われても、おはようございますとは僕の耳には届いていない「ごにゃごにゃ」相手の声を増幅して耳の奥に届けるのは補聴器ではしてるんですけども、補聴器で音を大きくして不明瞭な言葉をはっきりさせてるのかっていうとはっきりはしてないんですよね」
難聴には伝音性難聴と感音性難聴があります。
伝音性難聴は声や音が小さく聞こえるため補聴器で大きくすれば聞きとることができます。
一方、感音性難聴は音が小さいうえに不明瞭に聞こえるため補聴器を使っても言葉として聞き分けられません。
西田さんを含め、多くの難聴者が感音性難聴と言われています。
しかしなかなか理解されず、「耳が遠いだけ」といった誤解も根強いといいます。
「コンビニなんかでもレジ係の人なんかいっとられるんですたぶん「ポイントカードありますか」「お弁当温めますか」その類だと思う「これでオッケーです」って言う習い性ですね、でもそういうところにちょっとした紙で箇条書きで「お弁当温めますか」とか「ポイントカード」もってますかっていう文字が表記してあって指さしていただければ、十分オッケーなんですけども」「日本語を獲得したあとに失聴した難聴になったいう方たちはまず皆さんほとんどの方は自分の考えや諸々は自分の言葉で伝えることができるけども、相手からの言葉はやっぱ受け取れない、ここをまず理解してほしい」
友の会は中途失聴者・難聴者への理解を深めてもらおうと、勉強会への講師派遣や交流会などの活動を行っていきます。
中途失聴者・難聴者のコミュニケーション手段である「要約筆記」は、手話に比べて知られていないのが現状です。
まずは中途失聴・難聴者が置かれている状況を知ってほしい、友の会は、そこから輪を広げていきたいとしています。